地に足つけつつ 大空を翔けよう

こたえは子どもの中にある。と思いつつ、ついつい欲張りモードで子どもの成長を見守り中。

通塾開始へのアプローチ

「塾とか、勉強するところに行きたい」

と息子が言い出したのは小2の11月ごろ。

学校のクラスで公文などに通っている友達が何人かいたようで、それが羨ましかった様子。

 

それまでになんらかのカタチで息子が接触していた塾系は以下の通り。

 

・『栄光ゼミナール』の実験イベント

・『トーマス』の実験イベント

・『四谷大塚』で受ける東進英語の夏期イベント

・『早稲田アカデミー』で受ける全国統一小学生テストや解説授業

 

これらは無料。

だから申し込んだ訳だけど(けちん坊)。

こういうものを活用して

親の方はその塾の雰囲気をなんとなく感じ取っていた。

 

栄光ゼミナール。

ちゃんとしてる。実験イベントにも充分な費用と手間を割いている。メダカの卵やしっかりしたキットを各回配布してくれる。イベントはとてもよかった。ただ、講義中の態度などもしっかり目に指導してくれるため(手はお膝に置きます的な)、合う合わないはありそう。

 

トーマス。

実験イベントはかなり好きだった。実験のY先生が少しヤンチャで火なども扱うので面白い。ただし周りから見るだけでキットなどの配布はなし。実際に通うかもしれない校舎でイベントやるとは限らないので校舎の様子が知りたいなら別途訪問は必要。料金体系をhpに載せてないので聞かないとわからない。訪問すると気軽に応対してくれる。もちろんセールス電話もあるが、必要な段階になったらお願いしたいと伝えるとしつこく電話されたりはなかった。

 

東進英語&四谷大塚

4日間無料(テキスト代のみ実費)の夏休みサマースクールに参加。楽しく通えるので特に低学年のお子さんにおすすめ。一時的に東進のセサミ英語アプリも使用できるようになる。2年続けて申し込むことも可能。嬉しい。セールスなどは皆無で拍子抜け。四谷大塚隣接だったので、ついでに四谷大塚にもコンタクトを取ったが、なんだろう…そこの2つの校舎、もしくは私が接した方々がそうなだけ、あるいは私が怪しい人認定されただけかもしれないけど、事務の方々があっっっさりしてる。通塾検討中と相談しても、あらそう?という感じで四谷大塚さすがの大御所だなと思うなど。

 

早稲田アカデミー

男の人が多い。熱血。ガッツリ話しかけてくれる。模試の解説授業でも楽しく情熱的に説明してくれ、模試の成績表の説明などは個別に丁寧にしてくれる。距離感は適度でありつつも近さを感じさせる。その熱さと近さには合う合わないがありそう。私は平気だったけど、リアル先輩ママさんは『自分が』合わなかったとのこと。そういうケースもあるのか…。

 

以上の無料イベント以外にも、子どもの言葉(後述)を受ける直前に偶然接触していたのが

サピックス

季節講習などを受けない限り雰囲気を知り得ないサピックスは、いつ入室テストを受けることになってもいいように…と事前に親が説明会に参加し、雰囲気のカケラを入手した。キビキビ。ふざけない。熱くない(なかった)。校舎規模にもよるだろうけど、クラス(サピでいうコース)数が多いことに驚く。ある先生の『子どもらの鼻をへし折る』といった表現には正直引いた。が、どこの先生も言うわけではない。

 

プラマイ両方を率直に書いたつもりだが、もちろんこれが全貌ではないだろうし、個人の感想の範疇を出ない。相性は大いにある。

 

塾を決める時に重きを置いたのは

雰囲気と距離。

そして、一番は息子の意向。

息子に希望を訊いてみると、

意外にも親がそうは思っていなかったような

希望が出てきたりして面白かった。

 

「クラスがたくさんあって

成績によってドーンと上がったり

ガーンと下がったりするところがいい!」

 

そ、そうなの?大丈夫?

と思いつつ、規模を考えるなら…とサピックス入室テストを申し込む。初めてサピックスに触れることになるから様子もわかるし、いいかもね。有料だけどね(けちん坊)。

テスト後の解説授業はとても楽しかったようで

「ここがいい!先生のお話が面白かった!テキストのおもしろい部分と真面目な部分の量(割合のことらしい)がちょうどいい!」

運良く、テストもクリアすることができたので

サピックスに決定。

 

サピックスの入室テストに申し込む前に、他の塾についての感想を訊いてもみたけど、2年生なりに自分の感想を述べてくれて感心したのを思い出す。

子どもは子どもで、ちゃんと感じていたり、嗅ぎ分けていたりするんだなと。

 

 

あとまる3ヶ月でサピとさよならする、

そんなタイミングで

スタートを思い出してみたり。

早稲田アカデミー主催 開成中学・高等学校 進学講演会

早稲田アカデミーの秋フェス。

開成中学・高等学校 進学講演会」!

 

開成に対する私の「勝手な」イメージは、

頭が良くて、真面目で硬派、規範を守る、運動会がすごいらしい、入学してもみんな勉強ばかりで学校帰りに塾に行く、わりと校舎が古めかしい…といったもの。

開成の文化祭に行ってはみたものの、息子の気の向くままに動いていた。柳沢校長の考えに触れれば、開成の目指すところがわかるかも、と思い参加を決めた。

 

講演者は3名。

早稲田アカデミー 開成高校対策責任者

早稲田アカデミー NN開成クラス

開成学園  柳田幸雄 校長

高校受験を目指す保護者も対象なので、幅広いお話を聞くことができた。中学受験をすると決めていない我が家には嬉しい限り。早稲アカとしては、高校入試に関しては開成の合格者数が1位というのがウリのよう。

中学受験の説明では、灘受験生が開成遠征するという、私にしてみれば何故?ということびっくり情報が。ただ早稲アカの方々の時間は足りなさ過ぎなのか説明が超特急で、もう少しじっくり聞いてみたいところ。

 

さて、柳沢校長のお話。

開成が重んじる自主性・自立性を育む行事の例として運動会を挙げられた。準備も運営も全て生徒。運営は様々な委員会から構成されており、それは社会でいうところの司法・立法・行政、また公文書館の役割を担うという。競技で使う俵や棒、また応援団の襷も自作する。主要な行事は運動会の他に文化祭・学年旅行。学年旅行は行先からして生徒が立案するらしい。この三大行事は重要な教育装置として位置づけられている。

社会活動のミニチュア版を行事で経験できるのだ。生徒だけで。しかも自主性をもって。

開成が最終的に目指すところは

「自分の素質を生かして社会の役に立つ」

ということのようだが、非常に納得できる教育のあり方だなと感じた。

また、諸外国に比べて自己肯定感・自信が低い日本においては、その両者を育むことが国際社会に対応、活躍できる人材たりうる…という意味合いの話をされており、そういう角度からこのふたつを考えたことがなかったなと目から鱗が落ちる

ちなみに開成では学校が楽しいか否かのアンケートが年に2回あり、「楽しい」寄りの回答が多いようで安心した。高3の運動会後の、よし受験勉強開始!の時期のアンケートでは多少下がるようだが(笑)。

 

「おもしろそうなことやってる学校だな」

というのが私の率直な感想。

息子は中学受験するかわからないし、なんなら男子校は嫌がりそうな気配だし、そもそも開成なんて最難関に手が届くかどうかもわからないけど、おもしろそう。

また

「伝統は日々上塗りされていくもの。伝統を乗り越え、新しい伝統を作り上げよう」

という考え方は私にとってとても好ましい。いやだからなんだという話だけど。

 

 

以下、追記。

そうだ!気になることを書き忘れていた!

開成の授業風景や生徒の様子がわかるムービーを見たのだが、教室での生徒…はいい。そこはいい。気になったのは彼らの机。普通の学校の机…はいい。そこもいい。

机の上が、なんというか乱雑。教科書類が渦高く何をそんなにと思うほど積まれていたり、マイボトルが机の中央付近に置かれていたり…という状態で授業を受けている。バサバサッと落ちたり倒れたりしないのかな?そもそもノート取れるのかな?と思ったけれど、きっとできるんだ。彼らは彼らの落ち着くようにやっているんだ。

うちも乱雑な環境で勉強していたりするから、あ、いいんだ…と思ったり。(よくはない)

それぞれの良さ

「中学受験をする」と決めているわけでもなく日々情報に触れていると、やはり中学受験を煽られるというか「中学受験をするには、中学受験で受かるには」というベクトルに気持ちがなったりならなかったりするのだけど、図書館で、どういう子が公立に向いているか、公立で伸びる子は、というような本を見つけたので読んでみている。

【公立校で伸びる子はここが違う! 松永暢史】

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出版が2009年2月とかなり前なので情報が古めで、

都立高だとバリバリ西高

という時代のデータが出てきたりするので、あー!そうだったそうだった!と多少懐かしさ含みで読み進めている。手が届かなかったけど中学当時の住まいから歩いて行けるのが西だった。今も西の素晴らしさは健在で、日比谷とはまた別の魅力や強みがあるとも聞く。

高校時代の友達の息子さんが西高に合格したと聞いて、あの西高に受かったのか!と心から喜んだし、私の中の中高時代の私が尊敬しているのを感じるw 区立中で部活もやって塾は中2冬から。推薦で合格。おそらく自宅から自転車通学10分程度の交通費知らず。

理想的やな!!!

自分も区立中→都立高だから、何も考えないでいると思考や感覚がそっちになる。だからこそ中学受験の情報にも触れるようにしている。大切なのは子どもにとって何がベストか、ではあるんだけど、側から見た「向き不向き」と「本人の好み」が合致しないこともある。

そういう時にこちらからの押し付けじゃなく、誘導じゃなく、ベストな方向性を話し合いながら模索できればいいなと思う。

けど実際には難しいよねー!

子どもと大人を比べると知識や経験など、持ってる情報量があまりに違うので、よほど気をつけなければ誘導してしまうし、その違いに子どもが圧倒されてしまう。子どもは親の期待する方向に知らず知らず行こうとするものだし。気をつけていても誘導してしまうものなのかもな…

 

あー。だから「中学受験しなくて入れるのが公立中(一貫校除く)」というのではなくて、事実を並べて、それぞれの良さやそれぞれの頑張りどころを伝えてみよう、伝えられたらなと思って、この本を手に取ったんだった…思い出した。

懐かしさに紛れてつい忘れてたw

教育虐待のニュースをみて。

20190624のNHKニュースウォッチ9にて。

 

中学受験のストレスが原因で心療内科に通う小学生が増えている。世田谷区の心療内科では小3~中1で去年1年間で18人。

中学受験の割合が平成に入って10%を超えてきた。社会での成功には中学受験は不可欠、と考え中学受験させる40代世代の親が増えている。

インタビューには、かつて中学受験で難関校に合格した40代父親。父親は「子どもを自分の分身のように思っていた」「ところが子どもは私が想像していた…ほどではなかった」。(これは、自分ほど優れてはいなかった、という意味なのか、そこまで中学受験に向いていなかった、という意味なのかはインタビューの切り取りだけでは私には汲み取れなかった。)成績を上げるために平日4時間、休日8時間勉強するように時間を管理し始める。勉強できないと水をかけたり声を荒らげることもあった。「これくらいのことができなくて将来どうするんだという焦りと悔しさ」があったと父親はいう。

本来勉強が好きだった子どもは父親の理想通りになれるように頑張り続けるが次第に心身ともに疲れ切る。ある朝、うなだれて「もう無理」と呟く子どもが寝室にいた。その後、外出が怖くなり不登校になるのが小5の秋。

 

家政大学の相馬教授は「過剰なまで親の決めた体制の中に自分の子どもを落とし込むともうそれは虐待。親に聞くと子どもが望んでいるからと言うが、親が望むから子どもが従わざるを得ない。少し立ち止まって考えてみることが必要。」という。

親子はカウンセリングに通い、会話を大切にし息子の考えを尊重するようになった父親。現在は公立中に元気に通う中1男子。

「本当に子どもからみてして欲しいことは、親からの応援と、わからないことがあったら"普通に"教えてほしいこと」。

(以上、テレビからの私的なまとめ)


父親にモヤっとはする点はあったものの、異常にも思えず。誰もが陥りそうな気がして、自分に向けて警鐘を鳴らしておきたい。

中学受験とかのお勉強系だけの話じゃなく、スポーツや芸術系の場面でもあり得そう。

子どもがやりたいと言ったから、というのは親がよく言うことで、だけど子どもはその言葉が持つ影響や自分のこれからの生活への余波を考え尽くしているわけでもないし、親の期待を感じての場合もある。

Twitterフォロワさんの中にもそのような意見があり、今読んでいる中学受験の本にも似たような記述がある。

でも、ただただ子どもに苦労させたい訳でもなく、はじめから虐待するつもりでもなく、子どもに入り口を見せることで初めて知る世界もあったり、もう無理かも…と思った次の努力で子どもの将来に繋がる何かが掴めることもあるから、そう思ってだいたいの親は「頑張って」しまうのかな。

もしくは、インタビューの父親のように自分の分身と思っていた子どもに理想とする結果を出して欲しくてエスカレート。

いや、パターンはいろいろあるだろうけど。

 

子どもの様子を見ていろんなことを進めたり、立ち止まったり、引き返したりするようにしたいとは思っているけど、子どもの

「やりたくない」

「めんどくさい」

という反応への日々の細かな見極めは、親の側に余裕がないと難しいなあと思ったりする。

自省。

第72回 麻布学園文化祭

中学受験自体をするかどうかも決まってないのに。

麻布の文化祭に行ってきました(単身)。

麻布の洗礼を受けたと言っても過言ではないかも。

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本来、自由が好きなタチであるし、形式にはあまりとらわれない方だと思っていた私も

「麻布はそうか、こうなのか」と面喰らいました。

 

麻布生の髪の毛はとにかく「カラフル」。染めてるというか「カラフル」なので、赤、青、ピンクに緑がザラにいます。金髪がナチュラルに見えてきます。また、1人の髪の毛が多色遣いだったり。ディッピンドッツサーティーワンのポッピングシャワーをイメージしていただけるとわかりやすいかも。

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でもしばらくすると見慣れてくるから不思議。

黒髪の子の方に「なぜ君は髪を染めないのかな?」とも思えてきたり。

まあ見ていると髪を染めている子もいない子も分け隔てなく仲間として喋っていたので、これが麻布の普通なんだろうな。

 

 

校舎の様子。

校舎は中庭を中心にロの字の形をしており、歴史を感じさせる古めかしい雰囲気は否めない。私は嫌いじゃないけど。校舎は4階まで教室があり、中1→中2…→高3と螺旋状に上がっていくので、7クラスある学年全部が同じ階というわけではないのね。

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食堂は気になるポイント!!

地下の食堂でクレープを売っていたので、見学兼ねて行ってみると、そんなに広いスペースではなく、キャパシティ50人ぐらいかな?違ったらすみませぬ。

そこにいた中学3年生の男子にヒアリングして

・お弁当持ってくる子が半分以上ではある

・食堂はそこそこ混んでいる

・でも混みすぎて食べられなくて困った、とかは無い

ということが確認できました!お弁当、コンビニ、食堂利用に分かれている様子。食堂はメインメニューが300〜450円程度。その男子はもしかしたらお弁当がメインなのか「食堂ばかりですと食費もかさみますし」と家計を気遣う言葉が…。

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また、土曜日の午前授業の帰りに友達と広尾、麻布十番、六本木などでお昼を一緒に食べることがある、という楽しそうな学生生活のひと幕を披露してくれました。

 

 

さて文化祭。

出し物としては演劇は無し。展示展示展示の嵐。でも飲食もいくつかあって「◯◯展」となっていても実際は食べ物屋さんだったりする。タピオカ屋さんや油そば屋さんはタピオカ展、油そば展。

中庭には「売れ残り状況」がアナログではあるけど表示されていてなかなか親切だなあと思いました。

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討論展に潜入。

麻布ならばどんな討論を見せてくれるのだろうかと期待して。様々な議題をもとに賛成・否定の立場に別れて、目の前で討論を繰り広げてくれます。もちろん大学生や成人のようにというわけにはいかないけれど、(おそらく)中学生にしては見事な勇姿でありました。また配布された部誌が70ページを超えていて、活動の本気度がうかがえました。

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名曲喫茶で休憩。

「今日は平日なので空いていて穴場だと思う」と兼部しているらしい討論部員さんの言葉通り、待つこともなく入店🎵

ピアノとバイオリンのアンサンブルに癒やされながらチョコレートケーキを。小さかったけど(・∀・) f:id:goodkichi:20190614210454j:plain

 

他にも大規模、小規模、真面目、サブカル、多種多様な展示がありました。低学年の子どもでもゲームやオセロ、ピタゴラ、将棋、チェス、ポケモン、マジック、ロボットなどいろいろ楽しめるかも。

 

パンフレットには文化祭情報はもちろんだけど「御三家委員長対談(内容はQ&A)」なども載っており、御三家としての自負がしっかりあるのだなと感じました。

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学校の志望理由、併願の学校、通ってた塾、学校の好きなところ、嫌いなところなど興味深く読める内容。

共学になって欲しいかの問いに対して、みな、今のままでいいと答えているんだけれど、理由が三者三様で面白かった!

開成:男子校だったから委員長になってると思うので、共学校にならなくても大丈夫です

武蔵:共学になってほしいけど、実際女の子が来たら学校の状況にドン引きするだろうから、このままでいいです

麻布:女子がいるとかっこつけたがって自然体にならないから男子校でいいです

 

 

なんとなくカラーを感じられるような?

 

 

ちなみに、学校見学や説明会ではないからか、記名などはありませんでした(文化祭でもあるところはある)。

 

ただ、お昼頃に放送で受験生と保護者対象の校内ツアー?の案内がありました。私は討論部にいたし、先着10組に間に合う気がしなかったので不参加です。

 

あと、小さいお子さん連れファミリー用に、ベビーカーの預かりをしてくれます!素晴らしい!!!

 

というわけで、今日の文化祭で生身の麻布を少しだけ肌で感じることができた!ような気がする!たぶん。